2016.06.04
~東日本大震災から五年が過ぎて~
東日本大震災後、
このホームぺージを更新することができぬまま
5年の歳月が過ぎてしまいました。
そして本日2016年6月4日は伯楽星カップからまる6年の日でもあります。
震災後、心配で心配で慌てて救援物資を持って駆け付けた被災地は
伯楽星カップをやったあの時のものとまるで違っていました。
震災のほんの1年前にはそこで溢れる笑顔の子供たちが
英国からの素晴らしいゲストたちに包まれ
美しく、瞳をキラキラ輝かせながら
生き生きと踊っていたのですから。
あの時、私たちは何を予測できたというのでしょう。
まさか、あのような東日本大震災が起こるとは。。。
そしてその年、
私たちは第二回伯楽星カップを不開催という決断を下さざるをえませんでした。
あれから、5年という月日が流れたと思うも束の間、
先月の4月14日の夜、熊本地震という最大震度7を記録する大きな地震が起こってしまいました。
映像に映し出される悲劇的な光景は、東日本大震災を思い起こされ、
津波が起こったらどうしようかと多くの人たちが不安を抱きました。
日本中の人たちが東日本大震災の辛い光景を否応もなしに思い出した事と思います。
そして熊本からの悲しい叫びは人々の心の中にずんずんと広がっていったのです。
そして私達スタッフの脳裏には
東日本大震災、、そして
さかのぼり、、、 震災前の伯楽星カップ
そして遠く宮城まで来てくださったゲストの審査委員の方々の顔が浮かびました。
実は、東日本大震災の起こった同じ年の11月29日、
イングリッシュナショナルバレエスクールから
審査委員として来日してくださったアーニャ エバンス女史が
お亡くなりになりました。
この訃報に私たちスタッフはとてもショックを受けました。
何故ならば、コンクール開催中のアーニャがとても健康的に
毎日誰よりもよく歩き、ヘルシーな日本食をとても喜んでたくさん口にして
生き生きしていたのを忘れられなかったからです。
アーニャは鳴子温泉が気に入って
毎朝早く起きてジョギングしたりしていたのです。
そして明るく優しく
本当に素敵な女性でした。
アーニャは滞在中、
スタッフの私達が着ていた伯楽星カップのウインドブレーカーを
ほしいと言っていました。
残念ながらスタッフ着用分しかなくて、差し上げられませんでしたが、
今、思うと、着ているものを差し上げれば良かったと思います。
そして、それから、約3年後の2014年4月29日(奇しくもアーニャと同じ29日)
審査委員長を務めてくださったゲイリーン ストック女史がお亡くなりになりました。
最後まで、残してきた生徒達の事を気にかけていたと言います。
日本酒が大好きで
そして伯楽星の生まれた背景、そして杜氏新澤巖夫氏の生き方に
とても共感し、コンクールの審査委員長を是非引き受けたいとおっしゃって
引き受けてくださいました。
いくつになっても妖精のような方がいるものだと評したくなるような
そんなとても素敵な女性でした。またエネルギッシュで力強い女性でもありました。
時が流れてしまいましたが
お二人の業績を深く称えると同時に
そして心からの哀悼の意を表したいと思います。
ゲイリーンさん、
アーニャさん
遠く宮城まで来て頂き
ありがとうございました。お二人が協力してくださったおかげで
世界でたった一つだけの
最も可憐で
最もファンタスティックな
バレエコンクールを
皆の力で造る事ができました。
本当にありがとうございました。空の上で安らかにお過ごしになりながら
これからも
バレエを愛する子供たちを遠くから見守ってください。
そして、東日本大震災及び熊本地震により被災された皆さまならびに
そのご家族の皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
1日も早い復興を深くお祈りいたします。
一般社団法人 菜の花 代表 橋立珠美
2012.02.14
~ご報告 ~
皆様の温かい応援に支えられ、 震災後も何とか第二回伯楽星カップを開催する方向に向けて努力してまいりましたが、 様々な困難が重なり、開催しないという苦渋の決断をいたしました事をここにご報告させて頂きます。
このような発表の運びになりましたことに、正直、とても心が痛みます。
参加準備を整えて楽しみにされていたお子様、親御様、そしてスクール関係者様、協賛・応援して頂いた皆様方に深くお詫び申し上げます
2011年3月11日、この東北の地で、まさかの想像もできないような大きな地震と津波があり、そしてこの伯楽星カップ誕生のきっかけになった伯楽星も
大変な被害を受けましたが、
温かく、強く
不死鳥のごとく息を吹きかえしました。
私達も子供達に夢を与えたいという熱い気持ちをそのままに、
伯楽星カップのともし火を
未来ある子供達の為にも
この東北の地に消したくないと思っています。
いつかここ東北に戻ってくるその時までどうか待っていて下さい。
たくさんの皆様からの応援メッセージを本当に心から感謝致します。
そのどれを一つ一つとっても、心に響くものばかりで、目頭が熱くなります。
本当にありがとうございます。
応援してくださっている皆様に
深い感謝と共に、
一日も早い東北の復興を
心から祈りつつ。
一般社団法人菜の花 伯楽星カップ 一同